ループステーションとは

ループステーションとは、自分の声や楽器の音をエフェクトで加工しながら録音して音を重ねていくことができる楽器です。録音したフレーズを繰り返し流しながらその上に新しい音を重ねていくことで、1人でもリアルタイムでバンドのような演奏や楽曲制作ができます。

ループステーションはエド・シーランやアリアナ・グランデなど世界的なアーティストにも愛用されています。

例えばエド・シーランはボイスパーカッションやギターをドラムのように叩いて作ったパーカッションを録音し、そこにギターのコードやメロディー、リードボーカルやコーラスを次々に重ねることで、弾き語りの表現を大きく拡張しています。下記の動画ではメロディーやパーカッション、コーラス、コードが繰り返し録音されて音が重なっていく過程がわかり、さらに曲中を通して新しいフレーズが次々と録音されていくのでたくさんの展開を楽しむことができます。

下記の映像では、ループステーションによって音が重なって曲になっていく流れが説明されています。

またアリアナ・グランデは曲の冒頭でコーラスを重ねて雰囲気を作り上げ、最終的には自分ひとりの声だけで構成したコーラスを、バンドの“ひとつの楽器”として機能させています。

日本を代表するYouTuberの HIKAKIN も、LOOP STATIONを使ったパフォーマンスで大きな注目を集めていました。

Loopstation Battle

近年ではビートボックスバトルの種目の1つとして、ヒューマンビートボックスとデスクトップ型ループステーションを組み合わせたパフォーマンスを競い合うLoopstation Battleが注目されています。

2017年の世界最高峰のBeatboxの大会 Grand Beatbox Battleでは、全カテゴリ通算で最多再生となる 5,000万回超 の動画が誕生しました。

さらに2019年のGBBでは、日本人として初出場の SO-SO が前回王者 Beatness を破り、大きな話題になりました。

ルーパーの世界的な活躍

Loopstation Battleで大きな話題となったルーパーたちは、現在アーティストとして世界でも活躍しています。

MB14は各国のオーディション番組で圧倒的な実績を重ね、2023年の『Britain’s Got Talent』シリーズ16では、司会のAnt & Decからゴールデンブザーを獲得して準決勝へ進出しました。ゴールデンブザーは、各審査員(と司会)がシーズンに一度だけ使える特別権で、押された瞬間に通常の審査工程を飛び越えて生放送の準決勝直行が決まります。出場者は毎年数千組に上る中、選ばれるのはごく一握り。すなわち、その年を代表する**“圧倒的ハイライト”**と公認された証しです。

MB14

ビートボクサー、ミュージシャン、俳優

YouTube 1,300,000 Subscribers
Instagram 770,000 Followers
※2025年9月現在

SO-SOは日本を代表するルーパーで、Asia Beatbox Championship 2019のLoopstation優勝、GBB2021ではRUSYとのタッグ「SORRY」でTag Team Loopstation優勝、さらに所属クルーSARUKANIがGBB2023のCrew部門で世界一を獲得しております。現在はDJ、プロデューサーとしても活躍し、演奏と楽曲制作の両面で世界に発信し続けています。さらに2025年にはGBBの審査員としても抜擢され、ステージの枠を超えた影響力を示しました。

SO-SO

ビートボクサー、DJ、音楽プロデューサー

YouTube 270,000 Subscribers
Instagram 160,000 Followers
※2025年9月現在